いわゆる個性的(配慮した表現)な女の子、つむぎちゃん。
FANZA
母親は娘の個性を受け入れつつその将来を案じ、SNSを通して知った北欧の教育インフルエンサーが提唱する「先進的な性教育」を娘に施す決断をした。
初期の性交渉で体験する不安と苦痛(トラウマ)こそが女性を無意識下で抑圧し、
その後の人生にまで悪影響を及ぼす諸悪の根源である──
その言説は何の根拠も示されていないあやふやなものだったが、現状に何らかの問題を抱える女性たちにとってこれほど都合のいい物語はなかったため、「せめて自分の娘は性交トラウマの因果から解放されて欲しい」と考える母親が現れるのは当然だった。
「先進的な性教育」を施すための破瓜と慣らしを担うべき男性像にはいくつかの条件があり、たまたまそれに合致したのが「何でも屋」の俺である。
「何でも屋」という雑な肩書きが依頼をしやすくさせている面もあるだろうが、そもそも「娘のセックスを親が管理する」というセンシティブな問題にわざわざ首を突っ込む物好きなど探してもそうそう見つかるものではない。
そうした事情もあって、過去に金に困って請け負った経験のある俺には定期的に性教育の依頼が舞い込む。
そんな俺も「個性的な子」の相手をしたのは初めての経験である。
そして性教育の成果を保護者に報告する日がやってきた──